8人目の審査員は、和菓子職人の高橋弘光さんです。

小さい秋 高橋弘光さんは、テレビ東京で放映していた「TVチャンピオン」の和菓子職人選手権において8回の優勝を成し遂げ、殿堂入りまでした方で、菓匠「白妙」の店主でいらっしゃいます。高橋さんはまるで彫刻作品かのような精巧な創り、繊細な表現で、省略美を追求した和生菓子をつくっていらっしゃる方です。




「万葉の昔から日本人が持ち続けてきている自然や四季の移り変わりに、優しい想いを駆せる清らかで柔らかい心」を大事になさる高橋さんのつくり出す和菓子を見ていると、食べるのがもったいないほどに、それぞれの四季の風、香り等さまざまなイメージが伝わってきます。
和菓子の世界の奥深さ、和菓子は世界に誇れる日本の芸術文化であることを実感いたします。
和菓子職人という、ひとつの道を極められたプロフェッショナルである高橋さんならではの視点からみて、美大生の作品はどのようにうつるのでしょうか。ともにものづくりに関わる美大生にとって、分野が違うからこそ、高橋さんのご意見はとても貴重なものであると思います。
 
日本の伝統を受け継ぐ高橋さんの繊細な美意識で作品を鑑賞していただき、出展者や来場者の方々に美術の持つ魅力や可能性を伝えて頂ければと想い、今回特別審査員のお願いをさせて頂きました。

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