審査員11人目は、現代アーティストの曽谷朝絵さんです。

Portrait1
現代アーティストである曽谷朝絵さんは、油彩などで日常にあるものを独自の視点で色彩豊かに描かれた絵画作品を制作する一方で、近年は2009年3月に横浜ZAIMで行ったライブペインティングやインスタレーションの経験から、ダイナミックな色彩で音を視覚化した空間構成のアイデアで作品を作られるなど、 二次元的な絵画表現にとどまらない分野でも活動されています。
今年1月に行われた第4回 shiseido art egg 曽谷朝絵展『鳴る色』では、資生堂ギャラリーの深みのある空間の中に、大小さまざまな波紋状に切り抜かれた多彩な色のビニールシートとカッティングシートのパーツを天井から吊るしたり、壁や床に幾重にも貼り重ねて、鮮やかな色の波に飲みこまれたような大胆な色彩の空間をつくりだしました。 


 
音や光や水に身体を包まれる瞬間は、実際の自分の位置はほとんどずれていないのに、別の世界に入ったような感覚を呼び起こす」と曽谷さんがおっしゃるように、つねに制作の根底には「日常の中にある非日常性」というテーマがあります。誰もが個々の世界の中で体験していながらも、誰も目にしたことのない、現実と非現実のあいだの感覚的な世界を、私たちに見せてくれます。 
そういった、アートに触れたことのない鑑賞者をも巻き込む空間を作り出す曽谷さんに、今回特別審査員のお願いを致しました。

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